おにのたそがれ


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最高にわがままで、よくばりなアイドル
2011/03/06 21:39

美希のプロデュースが終わりました。
 
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もう二度とあんな評価は〜とか言ってた割に、またもやオールS。
売り上げトータルだけブレークがなかなか起きず、A止まりかなぁ〜とか思っていましたが、最後の53週目、ヴィスペリアに挑戦したら(自力で勝てるわけないので、アイドル任せw)ブレークしました。

それと、さり気なく前回のやよいプロデュース終了時に「真アイドルマスター」に昇格してたんですね。
自分のプロデュースデータなんて、まったく見てないや(ぇ

そんなわけで、活動履歴。
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ユニットをその場の気分や思いつき、閃きで決めてるわりには、案外平均的にキャラを選んでるなぁー。
次は真リーダーで、相棒に雪歩&千早かな?
春香さんはラストで。やよい、真美のちびっこ達を率いて突撃じゃーっ!

そのあとは、千早&雪歩のリベンジですね。
1、2周目は、トゥルーエンドに到達できなかったので。

そこまでいったら、とりあえずアイマス2は一区切りでしょうか?
美希をリーダーにして、他のアイドル全員分のイベント台詞を見てみたい衝動に駆られますが、我慢我慢。
……春香とか、どんな反応するんだろう??


以下、美希シナリオ、と、いうか、美希について長々と続くため格納。
美希ストーリーシナリオのネタバレ有り。
今回は、美希のストーリーの核心部分に触れています。
美希のプロデュースを、エンディングはどんな形であれ、ひととおり終えた方(固定のストーリーイベントを全部見た方)のみ、閲覧ください。 
 
 
 
 


 
 
 
まずは、アイマス2の美希の前に、具Pの抱く星井美希像について。
 
 
アイドルマスターのキャラクター、星井美希の根源にあるものは、「がんばることが分からない」ことへのコンプレックスであり、そこから、どんな出会いと経験を果たすかで、美希には三通りの未来が待っていると私は考えています。


才能があり、何をやっても、特に苦労することなく難なくこなしてしまう美希は、「がんばること」を知らず、「がんばって何かを達成する喜び」も理解できないところからスタートします。
アイドル活動を続けていくうちに、それが次第に焦りになり、美希は大きく悩むことになります。
ランクE〜D辺りの出来事ですね。
そんな中、Pは美希の胸に、一つの小さな種を植えます。
トップに立った時の、見たこともない素晴らしい風景。
「たどり着きたいって想いを、奥に抱いてれば、すこしずつ近づけるはずだから」
美希はそれを、もう忘れないよと誓いました。

そんな美希は、ランクDで一つのターニングポイントを迎えることになります。
悩みと葛藤を続けて、それでもなお、胸に抱いた情景を忘れずに、Pに手を引いてもらいながら少しずつ歩いていくか。
それとも、人生を左右するほどの大きな出来事に遭遇するか。

どちらも、開花はランクCになってからです。

仕事の成功も素直に喜べず、また大変になると考えてしまう。そんな、デビュー前から何も変わっていない駄目な自分に苦しむ美希に示す一つの道。
前向きになれば楽になれるかもしれない。自分から、辛い方を選んでいたかもしれない。
限界まで追い込まれて、はじめて見えてくる道もある。
稀代のビジュアルスター・星井美希の誕生の瞬間でした。
どう振舞えば自分がもっとも映えるかを感覚的に理解している美希は、その武器を、才能を、遺憾なく発揮してアイドル活動を楽しみ、次から次へと、自分のやりたいこと、新しい目標を尽きることなく打ち出していき、ついにはクレオパトラや楊貴妃相手に勝負するとまで豪語するようになりました。
感覚的な才能を自覚して、それを武器にしだすのもこの頃になってから。ビーチでスタッフ全員を前かがみにさせたりとかねw
頑張れば頑張るほど認められ、次の目標が次々に目の前に踊りだし、それを飛び越していく楽しさに目覚めた美希に、敵はありませんでした。

それが、美希の3つの未来のうちのひとつ。
通称、表美希です。


次に、人生を左右するほどの大きな出来事に遭遇してしまった美希。
身を挺して車からかばってくれたプロデューサーの言葉。
必ずなれると思うんだ。トップアイドル
誰のためとかじゃなく、なってほしいんだ。美希自身のために。

そして、何故助けてくれたかという美希の問いに対する答え。

「大切な教え子だから。いってみれば、もうひとりの自分でもある」

美希は“こんなミキ”でも? と。
頑張れない自分、真剣になれず、迷惑ばかり掛けて、それに悩んで、苦しんでいる自分でも?、と、訊いてきます。
そして、Pの「どんな美希でも。出会って、いっしょに歩き始めた以上、他人でなんかいられない」という言葉に、胸を打たれることになりました。

「“こんなミキ”を助けてくれて、ありがとうございました!」

それは同時に、今までの美希、“こんなミキ”との決別の言葉でもありました。
本格的に変わると宣言するのは、ランクCに上がってからです。
美希は、駄目な自分を見捨てず、命がけで助けてくれて……それ以前からも、ずっとずっと一緒に歩いて、助けてくれていたPに応えるために―――そして、ほんのわずかな贖罪のために―――変わることを、頑張ることを決意しました。

Pに感謝し、Pに恋をし、Pに応えるために、自分を変えるために頑張る美希。
通称、裏美希と呼ばれる美希です。


そして、最後。
自分を導いてくれる、変えてくれる「誰か」と出会えなかった美希です。
美希は「頑張れない自分」を自覚しつつ、それが自分だからと半ば諦めて、やる気なく765プロに所属していました。
しかし、所属している仲間達に次々とPがつき、ソロデビューしていく中、美希に焦り、悩み、葛藤が生まれてきます。箱○版の、E〜Dランク時の時のように。
何か頑張れることがあれば、変われるかも。
何かに真剣になれれば、このモヤモヤも晴れるかも。
そう、考えていたとしたら。
そして、もし、そんな時に雑誌のコラムで、もしくは、学校の友達の話題で。
レンアイに真剣になる女の子の話を聞いたら。
そして、駄目元で、そんな恋だの何だののおまじないを試してみたとしたら。
そこに偶然、自分を変えてくれるかもしれない誰かが現れたとしたら。
 
通称、SP美希は、そうして生まれたのだと、私の中ではひとつの決着がついています。
「ハニー」の呼称も、おそらく、裏美希もSP美希も、雑誌か友人か、ともかく同じところから得た呼び方なのでしょう。
しかし、その呼び方が持つ重みは、まったく異なります。
Pのために頑張り続け、その中で芽生えたおさえきれない感情から呼び出した「ハニー」。
レンアイをすれば頑張れるかも、という不確かな焦りから、「自分が頑張る理由を見つけるため」に呼び出した「ハニー」。
そう考えると、SP美希の「ハニー」は、なんともやりきれない「ハニー」です。
根本にあるものは同じのはずなのに、ここまで変わってしまう。
それほどにまで、美希にとってのプロデューサーとの出会いは、重要なものだったのでしょう。


……さて。話をアイマス2に移しましょう。

プレイ前は、アイマス2の美希は、このSP美希を基準にしたものだと思っていました。
しかし、蓋を開けてみて―――クリアしてみると、それは間違いだったと気付きます。
いや、ある意味、正解だったのかもしれませんけれど。

美希には3通りの未来がある。
アイマス2の美希は、そのすべてであり、すべてでなかった。
第4の美希、というわけでは決してない。
すべてであり、すべてでなかった。それ以外の表現が、本当に見つからないのです。

まず、ゲーム開始時から、美希はすでに頑張る目標を持っていました。
その目標を、頑張る理由を美希に与えたのは、律子とあずささんです。
開始直後の美希は、それはもう、表美希の高ランクを思わせるほどの感性と感覚の鋭さと、低ランクの世間知らずさとあけすけさを併せ持つ、なんともアンバランスなキャラとして驚かせてくれました。
しかし中盤、掲げていた目標を達成すると、美希は頑張る理由をなくしてしまいます。
それも当然。美希の頑張る理由はたったひとつだけで、「誰か」が与えた小さな種は、その胸に植え付けられていないのですから。
表美希は、芽吹いた芽と開花した大きな花のおかげで、次から次へと自分から目標を打ち出して、アイドル活動を楽しんでいました。
裏美希は、Pそのものが頑張る理由で、Pがいるかぎり、美希はどこまででも、どれだけでも頑張れました。
2の美希には、そのどちらもありません。
頑張ろうという気持ちが沸いてこなくて、かつての駄目な、頑張れない自堕落な自分へのコンプレックスもあって、迷惑をかける前にアイドル活動を止めると言い出します。
そんな美希に、Pが説得するのですが。

この説得、台詞や表面的な意味は違えど、美希を裏美希に変えた時の台詞と、同じなんですよね。

普通の女の子でも、アイドルをやっている美希でも、時々目を離したすきに寝ている美希でも、好きだ。
「どんな美希でも」。それはつまり、美希の抱えるコンプレックスもまるまる受け入れてくれる言葉です。

この時の美希は、好きだといってもらえて嬉しかったのか。
それとも、どんな自分だったとしても認めてもらえたのが嬉かったのか。
それは、美希にしか分かりません。
或いは、美希本人すらも分かっていないのかも。
ライターは前者でシナリオ書いてるかもしれませんが、そんなこと、知ったことじゃありません。
私は私の考える私なりの美希像でシナリオを読んで、考えているので。

閑話休題

ともかく、美希はアイドルを続けることになりました。
普通の美希でもアイドルやってる美希でも寝ている美希でも好きなら、全部やったら3倍好きになってくれるってことだよね? という、なんとも美希らしい、ぶっとんだ理由で。
その後は、Pのことを「ハニー」と呼ぶようになるのですが、これがまた突然なので、SP美希を彷彿とさせるんですよね。
切欠は裏美希と同じく、Pのどんな美希でも認める台詞なので、Pに恋して、「ハニー」と呼び出すことに不思議はないのですが、なんとも早過ぎる気が。
逆に、裏美希の「ハニー」に込められた意味が深すぎたのかもしれません。
命の恩人であり、自分のすべてを受け入れてくれたPに感謝したい、期待に応えたい。そのために頑張り続けていた美希に自然と芽生えた恋心。美希本人、それに対して凄く悩んだのかもしれません。“こんなミキ”が、Pを好きになってもいいのだろうか、と。
けれど、自分の気持ちを抑えきれずに、ランクB昇格時に爆発。
ついに言った、言ってしまった。
顔を真っ赤にして、逃げるように帰ってしまった美希。
命を助けてもらった、だとか、そんなことではなく、美希の内面の葛藤やらが、いろいろなところに少しずつちりばめられているからこそ、裏美希の「ハニー」という言葉には、あれほどの重みがあったのだと思います。

さて、やけに軽い2の「ハニー」ですが、その後、2度ほどストーリーイベントで美希とデートすることになります。
美希の様子は、やはり裏美希ではなくSP美希に近いものでした。
恋すること、Pを恋人としてみることに執着している感じ。
恋するから頑張れるのではなく、恋することに頑張る理由を求めているのでは、と、ふと思った瞬間、完全に2の美希がSPの美希とかぶりました。
同時に、2美希に裏美希と同じ切欠を与えながら、SP美希にしてしまったシナリオライターに、もう何度目かになる嘆息を吐き出したところで。

2回目のデート、まさかの「ハニー」→「プロデューサー」の逆覚醒。

最近、一番楽しかったこと考えてくれ。そして、耳を澄ますんだ。
美希の脳裏に浮かんだのは、Pとのデートやイチャイチャではなく。
最近やった、ステージの声でした。

美希がPに恋していることに、間違いはありません。
美希は、表美希でも裏美希でも、SP美希でも、どの美希においてもPに恋をします。
……個人的には、表美希のほのかでピュアな初恋がお気に入りだったり。

閑話休題。

2美希は、Pに三倍好きになってもらえるためにとりあえず「恋人」からやってみよう!と、いう軽い理由から「ハニー」と呼び出しました。
そして、本当に大切なものを思い浮かべた時、それはPではなく仲間とのアイドル活動だった、と、美希自身自覚したのでしょう。

美希は本当に大切なものは何か、真剣に考えます。

そして、美希が出した答え。


全部が欲しい。


仲間たちとの楽しいアイドル活動も、大好きなプロデューサーとの恋も、そして、ほんのちょっとのお昼寝も。

アイドル活動を止めるのを止めた時は、Pにもっと好きになってもらうために、その全部を目指そうとしました。
しかし、今度は違う。
その全部が大切だったから。
全部を手に入れるために、美希は、頑張ることにしたのです。
それは美希の中から湧き出た頑張る目的であり、決して尽きることのない、美希の新しい原動力でした。
美希は答えを出した。
なら、次はプロデューサーの番。
美希との恋愛に、Pがはぐらかさずに直接答えを出すなんて貴重なシーンですよねww

答えは、「分からない」(攻略ネタバレですが、これが正解)。

アイドルの美希も、女の子としての美希も、みんな同じ美希なんだ。
だから、どっちかを取ることなんてできない。
でも美希は、俺にとって大切な女の子だ。

……おそらく、美希にしてみれば、「好きだ」の一言よりも、ずっとずっと嬉しい答えだったのでしょう。
すべての自分を大切だといってくれる人と出会えたことが。
Pとの恋愛以上にアイドル活動を楽しいと感じ、どちらも同じくらい大切で、どちらも諦めないと決めた美希にとっては、特に。

すべてを諦めないと、手に入れるために頑張ると決めた美希の行動力には度肝を抜かされました。
ユニットメンバーだけでなく、律子やあずささん、事務所のみんなに相談して、全員を認めさせたのですから。
 
余談ですが、美希トゥルーエンドの律子の働き(社長のメールにて)は、助演女優賞だと思います。
律ちゃん、どれだけ美希を認めて美希を大切に思って力になってるんだよ…こいつめっ! 泣けるじゃないか。。。

裏美希のようにPに恋し、SP美希のように失敗し、表美希のように自分から目標を掲げて頑張る。
恋愛も、昼寝も、アイドル活動も、全部手に入れる。


アイマス2の美希は、表美希であり、裏美希であり、SP美希でもあるが、同時にそのどれでもない。
かといって、まったく新しい美希というわけでもない。
美希シナリオのテーマは、今まで分化してきた美希の統合なのでは? と、思っています。
これまでの美希、そのすべてが美希であり、2の美希は新しい美希ではなく、そのすべてを併せ持った美希なのだ、と。

しかし、悲しいかなそれを書ききるにはライターの力量うんぬんの前に、容量が足りない。足りなさ過ぎる。
たった5回のストーリーイベントで描ききれるようなものじゃないでしょう。
まったく、無茶をしたもんだぜ……。

まあ、ライターがそこまで考えて美希シナリオを書いていたかどうかは、神のみぞ知るというわけですがw



さて、長々と個人の所感、妄想を綴ってきたわけではありますが。
最後に一つだけ。

表美希、裏美希、SP美希。
“どんなミキでも”好きですか?

私は好きです。
だから、2の美希も、大好きになれました。

カテゴリ:アイドルマスター2

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